2005-05-16 その生は彗星に譬へられる。西洋の皮相的な物質主義が日本に流れ込むのを見て、「革命にあらず、移動なり」(『漫罵』)とはき捨てるように云つたのが1893年。明治維新以降20数年にして現在と變はらぬ下らぬ情況*1だつたのだ。ミシマは變形後追ひだな。ドラマティック(戀愛)でドラスティック(死戀)でこその人生。戀に戀して敗れたが、死への戀は成就した。享年25歳。明治の25歳は決して若くはないさ。この文章「變」は二つで「戀」は五つだ。 自殺