BAUSHの死にざまブログ

身近な死について思い当たったときに発動します。

原民喜は死に場所を探してゐた

原來≪もともと≫が自閉の鬱で、世間と折り合ひのつかぬ者が格好の死に場所を見出したのだと思つてゐたのだが、それを論じた文献≪ソース≫が見つからない。世間には美談しかない。所詮彼は自殺嗜好者*1であつたといふことを何処かで読んだ樣な氣がするンだが、あゝ何処なンだ。泥醉して鐵道自殺でアルコホル臭い遺體を撒き散らすといつた邊りはどうであれ稚拙な死にザマと云へよう。カルモチン自殺の前歴*2もある様だ。「酒」と「女」は彼の「悲劇」といふよりは寧ろ「性癖」だつたのではないか、とか。

*1:マニア

*2:參:若一光司