BAUSHの死にざまブログ

身近な死について思い当たったときに発動します。

原口統三

自殺などハタチ前に濟ましておけ、ってか。
麻醉なしの拔齒、轄禮(かつれい)は、どうだ。いやだ。
成人したら、生きろ、生きろ、生きろ、生きろだ。
生きてたら、もつと迷惑かけるかもしれないよ、凶惡犯罪とかしちゃったりなんかして。
死ぬ以上は無茶苦茶迷惑かけて死にたい、とふ向きもあろう。さうかさうか。
命は大切に、食べ物は粗末にせず、ゴミ出さない、インディアン嘘つかない、てへのは、畢竟台所の論理だろ。だったら、
三原山(身投げ)、阿蘇山(投身)、飢餓海峡(飛込み)だつたらいいのか。
死體を散らばさずに、煉炭でコムパクトに、ひつそり仲良く逝くのは、そんなに惡くないだらう。遺體処理もお仕事。否も応もない。「何事も慣れだ」
後を考へれば、自死もままならず、惱み苦しみ、ふるとしつき。
スルリと死んでゆくワコードに言ひたいのは、
自殺が甘く馨るのは、いまのうちだ。10代までだ。
後は、苦澁に滿ちた、繰り返しの、味氣ない人生だ。
それを受け入れていく強さ/鈍さがなければ、
結局生きてみたつて、いいことないよ。
悲しむでくれる人がゐる内に、死になさい。
老人の自死に比べれば、若者の手つなぎ煉炭死など、イムパクト弱すぎ。
さうだ、どうせ死ぬなら、今はチョイと置いといて、人生生ききツて、苦しみのたうち、最後の最後に卓袱臺ごと引ツくり返し、老年の壯絶自殺を遂げ捲くつて、大いに世人の心胆寒からしめる、・・・ってのはどうだい。

人生は美しくなんかない。奇麗事は言ふな!どんな死に方でも、迷惑に變はりはない。
みんな、
もつと、
迷惑かけろ!!*